2005.3/5~27 ギャラリー・ケイブ(浜松市)
「平面と空間のあいだ-はざまの表現-」に寄せて(抜粋)
山本晴康は、このところ角材を素材として直線的でシンプルな立体造形を手がけてきたが、今回、立体物は壁面に限りなく近づき、日本 的な格子のデザインを思わせる形態となっている。計算された実に精錬な仕掛けによって、さまざまな濃淡をもつシルエットが多層空間を作り出している。それは「見る」という行為をとおして起こるさまざまな事物の関係性(間の仕組み)に対する自己言及のあらわれである。
作家 岐部琢美